あらすじ
淡い雨が降るある日の夕方、兎の都・水豊の紅蝋街に、15歳の少年・雨蓮を乗せた荷馬車が入っていった。
紅蝋街は遊郭が建ち並ぶ色町。
親をなくした美しく気高い雨蓮は、高級妓楼・華宵楼に売られたのだ。
それから10日後の夜。
酔客が拳を振り上げ、雨蓮を殴ろうとしたその時、拳を掴む背の高い上品な青年官吏の冬荷が現れた。
驚く雨蓮。
なぜなら、生まれて初めて庇われたから。
そして冬荷は言った。
今宵ひと晩、雨蓮を買うと!?人の温かさも恋も知らない雨蓮は、冬荷に優しく口説かれ、激しく抱かれ…。
幸せな日々が訪れたかに見えたが、2人の愛を阻む事件が…。
蝋燭のように熱くゆっくり身も心も溶けて…
兎の都・永豊で、天涯孤独の身となった15歳の少年・雨蓮は、色町・紅蝋街に売られた。いよいよ初夜かというとき、乱暴な客から救ってくれた青年官吏の冬荷。身も心も寄り添いたい2人だが、様々なことに阻まれて…。