表題作ニューヨークはバラ色に
- 攻加瀬建吾
- 受様の身売り主に恨みを持つらしい謎の男
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- 受羽鳥空
- 両親の借金の為に身売りを決意する二年目社員
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あらすじ
借金を抱えた両親のため、顔も知らない加勢グループ会長への身売りを決意した羽鳥空。ところが愛人生活に入る前最後の休暇に、アンティークのネックレスを手に入れるために訪れたNYで、建吾と名乗る男に誘拐されてしまう。建吾は加瀬への恨みゆえ、空を人質として誘拐したのだ。加勢への操立てのため、抱かれるわけにいかない空が手を出すなら自殺する、と言うと「俺に惚れさせてみせる。自分から抱かれたくなるようにしてやる」と建吾は宣言した。その次の日からは紳士的な態度で、空を美術館やオペラ、ドレスコードのある高級レストランやミュージカルに連日連れて行ってくれた。そして、デートの待ち合わせにバラの花50本を贈るカップルを羨ましそうに眺める空に、建吾は100本のバラを贈ってくれる。さらには、オークションで値のつりあがった目的のネックレスまで落札してくれた。とうとう加勢への受け渡しが明日に迫った夕方、セントラルパークを二人で散歩しているところを加勢の秘書に見つかってしまい…