表題作片翅蝶々
- 攻速水一佳
- 25歳,水帆に恨みを持つ速水財閥次期総帥
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- 受雨宮水帆
- 実家の没落によって遊郭に売られた男花魁
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あらすじ
色と欲が行き交う花街。
没落した伯爵家の末裔・雨宮水帆は借金返済のために遊郭へ売られてしまう。
失意の水帆の前に現れたのは、かつての家庭教師であり、水帆が密かに恋い慕っていた一佳。
七年前、突然に姿を消した一佳は、今や速水財閥の次期総帥に成り上がっていた。
偶然の再会に水帆は無邪気に喜ぶが、一佳は何故か冷淡な微笑を見せ、俺は世界で一番お前が憎かったと言い放つ。
しかも水揚げ客として一佳が水帆を買うというのだ。
呆然とする水帆は強引に褥に組み敷かれ、泣きながら惨い無撫に乱れる―切なくも淫らな遊廓恋愛譚。