あらすじ
花屋敷家の四男・愛は、生まれてすぐに母親を亡くし、女の子の欲しかった父親に女の子として育てられ、小中学校を女子校で過ごした。
年の離れた三人の兄たちからも本当の女の子のように可愛がられ大切に育てられていたのだが…。
実は生まれたときすでに愛は、十六歳になったらある家に嫁ぐことが決められていたのだ。
その相手は今では花屋敷家と犬猿の仲である多々羅グループ社長の多々羅宗隆という男で、この決めごとはどうしても守らなくてはいけないのだと判断した愛は、男であることを隠しとおして宗隆のもとへ嫁ぐことを決心したのだが…。