あらすじ
ある寒い日、橋本樹は彫刻家・常盤正嗣の工房を訪ねる。樹が秘書を務める山辺泰之のもとへ常盤をつれていくために。だが、山辺の愛人として知られる樹への態度は冷たかった。まっすぐな瞳で樹を好きだと言ってくれたのはもう遠い過去のことなのだ。常盤は病床の山辺が自分を後継者に選んだことを知ると、山辺のものは好きにしていいはずだと無理やり樹の身体を奪い、そのまま閉じ込めるように樹を工房に留める。まるで意思のない人形のように扱われながらも、常盤への気持ちがあの頃から少しも色褪せていないことに気づいた樹は・・・・!?
(出版社より)