表題作銀河鉄道通信
- 攻狩野裕也
- 大学4年生、24歳
-
- 受各務正人
- 心に傷を抱えた訳あり元小学教師、24歳
-
あらすじ
泣いてもいいのだろうか、彼の前では弱い自分をさらけだしてもかまわないのだろうか。
「俺の前では強がるな」裕也はそう言うと、正人の小さな頭を己の肩口へと引き寄せて、「泣けよ」と囁いた。
正人は裕也の言葉通りに瞳を閉じると涙を流した。
瞼の裏に幾千億の星を見ながら…。
…教え子の自殺にショックを受け、北海道へやってきた正人。
雄大な自然と愛する人に巡り合い、頑なだった心をほどいてゆく…。