表題作踊るリッツの夜
- 攻日和佐明海
- 旅先の国でパスポート盗難にあう大学生
-
- 受由岐雅広
- 旧仏領インドシナに赴任している副領事、25歳
-
あらすじ
旧仏領インドシナの一国に、副領事として赴任して一年。
由岐雅広は、そこで日和佐明海と出逢った。
若く、美しく、強い明海に翻弄される雅広。
そして、あるひとつの秘密を胸に秘め雅広に逢いにこの地を訪れた明海も、雅広のたおやかな外見に似合わぬ強い内面を知り心惹かれていく。
―それはあたかも、運命のように。
だが遊びではなくなったとき、ふたりには別れの時がせまっていた…。
オリエントの昼とヨーロッパの夜に彩られたふたりの恋は、甘い官能と幻の草の匂いがした。