表題作夏夜のたまゆらに 東景白波夜話
- 攻藤吉
- 「水燕」の新たな頭領
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- 受与一郎
- 「水燕」を去った男
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あらすじ
継母に幽閉されていた蔵から救い出された清水与一郎(しみず・よいちろう)は、帝都(ていと)の盗人を取り仕切る“水燕”(すいえん)の屋敷で育った。しかし紆余曲折(うよきょくせつ)ののちに、落ち延びるようにして屋敷を去ったのは、一年半前のこと。
与一郎がある日、老婆を助けたのを機に、葬り去ったはずの人間関係がふたたび甦る。水燕のあらたな頭領となった藤吉(とうきち)との再会。ふたりの愛憎はどこへ向かうのか――。匂い立つ大正浪漫、大好評第二弾!
出版社より