表題作解放
- 攻不堂西紀
- 祖父の古本屋を引継経営している店主
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- 受海江晶
- 過去攻様の熱に当てらて以来飢えている会社員
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あらすじ
自分を見る不堂西紀の強い視線の中に、己れの『飢え』ているものを見つけた海江晶。
その視線が語る思いに応えて抱き合い、自分の『飢え』が自分を好きだと言ってくれる人間のぬくもりで埋められることを知るが、反対に不堂の視線の熱は消え、「誰でもいいなら他を当たれ」そう言って去っていった。
初めて得た『熱』を失い戸惑う海江。
―そしてその戸惑いは、数年後の不堂との再会によって、微妙な変化をともないもう一度海江を飲み込むのだった…。