表題作片戀がふたつ
- 攻千住翔吾
- 受様の親友の弟で親の出版社勤務の営業マン
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- 受北山華禅
- 日本画の巨匠だった祖父を師とする日本画家
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あらすじ
恋焦がれていた幼馴染みの結婚式の夜、持て余す感情から逃れるように、華禅はその弟・翔吾に抱かれた。彼もまた、華禅に叶わぬ想いを抱いていると気づいていたのに、その恋情を利用して躰だけを与える醜悪さを嘲笑いながら―。それから三年。翔吾は足しげく華禅の家に通いその世話を焼く。己の領域を侵す男を無神経だと憎らしく思う一方、その存在はごく自然に、日常に馴染んでいった。まるであの夜、何もなかったかのように穏やかに過ぎていくが―。
(出版社より)