表題作リセット 上
- 攻高平尚徳/倉橋祥吾
- 28歳,幼馴染/24歳,義弟
-
- 受橘高一真
- 28歳,PTSDの警視庁キャリア
-
あらすじ
橘田の心を埋めようとした親友の高平と、義弟の倉橋。
とある事件によって再会した三人が行き着く先とは――
一九八九年、とあるマンションの一室で起きた放火殺人。当時十三歳だった橘田と高平は事件に巻き込まれて以来、互いしか知りえぬ思いを共有する。しかし橘田の心の空隙は次第に二人の関係を歪ませ始めていた――。大学進学後、高平との関係を断ち切り、一人事件の悪夢にうなされ続ける橘田の前に現れたのは、義弟の倉橋だった。倉橋もまた橘田の苦しみを知り、心を砕くようになるのだが…。時を経て起きた新たな事件が、それぞれの道を歩んでいたはずの三人の男たちを呼び寄せる。そこに待つのは悲劇か、過去との決別か。
(出版社より)