表題作こわれもの
- 攻真下貴広
- 29歳、高校教師
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- 受木崎渉
- 17歳、高校2年生
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あらすじ
名門進学校での厳しい競争に疲れ、木崎渉は救いを求めていた。予備校の帰り道、渉は衝動的にテレクラに電話し、高校教師・真下貴広と出会う。不安定な心を持てあまし、ただめちゃくちゃにされたくて抱かれようとした渉を、貴広は優しくうけとめた。だが渉は、男らしい外見に似合わずどこか純粋培養されたような弱さを持つ貴広を守りたいと願い、彼のために、高校を卒業するまでは会わないことを決意する。そんな渉に貴広がくれた携帯―電話ごしの声だけにつながれた、一途ではかない恋が始まる―。