表題作手のひらから伝わる
- 攻諏訪将人
- 霊媒師の家の息子で作家、25歳
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- 受蓮沼斎
- 人の痛みを引き受ける霊媒師、25歳
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あらすじ
『霊媒師』として代々続く〈諏訪〉の名を継いだ斎。触れた人の痛みを引き取ってしまう不思議な力を持つ彼を、先代の息子である将人は守るべき存在としてずっと見守っていた。斎も、将人に触れたときだけは何故か痛みが消え、その体温に癒やされて―。気付かないうちに誰よりも側にいて、将人の特別であることが当たり前になっていた。…だけど、このままでいいのだろうかと、漠然と生じてきた違和感と不安から、二人の関係に変化が現れて―。.
(出版社より)