あらすじ
学習院、東京帝国大学と、共に過ごした倉橋千歳と鷹司惟顕。
倉橋は、海軍中将を父に持ち、厳格な家庭に育った若手の有能弁護士。
片や鷹司は、鷹司公爵家の末子で、母校の東京帝大で教鞭をとる若き日本民俗学者。
境遇は違うが、共に何故か魅かれ合う親友同士。
倉橋は、鷹司公爵家の年始の会に出席、公爵邸の古い土蔵で、ある怪奇現象を体験する。
だが、その背景には、哀しい秘話が隠されていた…。
第一話「自鳴琴抄」を初めとして、「薄氷」「夢の迷い路」を収録。
昭和初期、ロマン豊かな時代を背景に、妖しくも哀しい物語を情趣たっぷりに描く、怪奇幻想小説の傑作。
昭和初期。時代を映す妖しく哀しい物語集。
高校、大学と共に過ごした若き弁護士倉橋と、公爵家の末子鷹司は親友同士。倉橋は、鷹司公爵家の年始の会に誘われ、公爵邸の古い土蔵で、ある怪奇現象を体験するが…「自鳴琴抄」他に、「薄氷」「夢の迷い路」収録。