表題作焦れ舞う薔薇の宿命
- 攻ルイ・エミリアン・ド・スーラ
- 貴族悪魔の吸血鬼
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- 受香具山紲
- 100歳,淫魔の血を引く調香師
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あらすじ
赤い瞳、年を取らない身体――。
半分人間ではない者の世界で、「下級」である香具山紲(かぐやまぜつ)と、「貴族」のルイは、身分違いの禁断の関係を貫くため、支配者である女王に背き、逃亡を続けている。しかし紲は、女王から送り込まれて来るかつての仲間たちと戦い、傷つけ合うルイの姿を次第に見たくないと思うようになっていた。
「罪もない他者を傷つけるくらいなら、このままふたりで消えてしまったほうがいいのかもしれない――」
そんな紲の葛藤を見透かしたように、女王は紲の親友、蒼真を差し向けてきて…!!
残酷な選択を前に、一途な愛は引き裂かれるのか。