表題作笑わない人魚
- 攻寺島洋介
- 失踪者の甥で大学生,22歳
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- 受見城歩
- 遺産相続人の地元の青年,25歳
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あらすじ
僕の叔父さんは、人魚を飼っていた──。
失踪した叔父の遺言状をきっかけに、洋介は8年前の夏の日を思い出す。あの日、叔父の家のプールで見たのは、人魚のように美しいあの人。14歳だった洋介は、人魚への想いの正体に気づかないでいた。大人になり、人魚と再会した洋介は、幼い頃の憧れが次第に恋であると自覚していき──。表題作「笑わない人魚」のほか、不器用な大人たちの切ない恋物語を収録した、今市子の初期BL短編集。
【収録作品】
青髭の友人/真夏の城/廻遊魚の孤独/海幸山幸/あとがき 泳げない人魚