表題作鬼子の夢
- 攻佐助
- 山に暮らす大男
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- 受与六
- 16歳,百姓家の息子で「鬼子」と虐げられる
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あらすじ
鬼子と呼ばれ蔑まれ玩弄されてきた与六は、絶望し村を逃げ出す途中崖から転落してしまう。目覚めると見知らぬ場所で看病を受けていた。助けてくれたのは獣のような男で、与六はその姿におびえるが…。
与六はその晩、村から逃げ出した----明日には領主の「もの」にされてしまうというそんな夜だった。与六は不吉な出生から「鬼子」と村中から虐げられていたが、貧しい村の生まれとは思えないほど美しい子供だった。十五になる頃には村中の男ばかりか、実父にまで体を弄ばれ----そしてある日、悪名高い領主の目にとまり差し出されることになってしまう。絶望し村を飛び出した与六は、谷に転落し死を覚悟したが、山に暮らす佐助という男に助けられる。その後も生活を共にするうち、与六は佐助の優しい心と熱い肌に酔い、初めて心が満たされることを知った。しかし、与六と佐助のささやかで幸せな日々、蜜月は長くは続かなかった……。