あらすじ
愛を信じればこそ、分かち合える秘密とは
男の冷凍庫に死体を隠し街を彷徨う。
『箱の中』『美しいこと』を超える衝撃で迫る、恋愛小説の極北。
その夜も啓太は街を徘徊していた。死体が入った冷凍庫のあるアパートに戻り悪夢を見たくないのだ。ゲイバーで出会った男、充は部屋を拝借するにはちょうどいい相手だった。愚鈍だが心優しい充に啓太は徐々に惹かれていく。そして啓太は過去を断ち切るため、充を伴い死体を隠した冷凍庫を海に捨てに行くが……。
※本書は、2007年4月蒼竜社よりノベルス版で刊行された『秘密』に改稿を加えたものです。