表題作銀座カクテル恋慕譚
- 攻宝井
- 社長の御曹司、大学生、22歳
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- 受狐塚
- バーキネマのバーテンダー、31歳
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その他の収録作品
- 僕とキツネさんを阻むアレ
- キツネさんの贅沢(描き下ろし)
- あとがき
- カバー下
あらすじ
昭和28年、ここは花の都・東京銀座。バーキネマには今宵も洒脱な男達が集う。大企業の御曹司・宝井君は、大学生活の傍ら道楽でボーイのアルバイトを始めた。仕事を教えてくれる厳しい先輩・キツネさんは、妙に男を惹きつける色気で、客の口説き文句をさらりとかわす。飄々とした風情に反して、キツネさんは一途な恋心を秘めていた。意中の相手を見つめる眼差しに、宝井君は苛立ちを隠せず、キツネさんを押し倒してしまい――。
バーを舞台に醒めることのない、惑乱の恋が始まる。