表題作オーダーメイド花嫁
- 攻館花久弥
- 財閥御曹司・花嫁達の権利に理解 28歳
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- 受雛菊
- 人工製造された『花嫁』・不良品で廃棄対象
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あらすじ
心も身体も、ただ一人の旦那様のためだけに存在する、ひたむきで健気な生きもの――“花嫁"。
男の身体を持ったことで不良品とされた少年を救ったのは、冷たい風貌の男・館花だった。
雛菊という名を与えられ、不器用な愛情を示された日から、少年にとって館花は唯一無二の旦那様になった。けれど彼は慈しみこそすれ、決して雛菊を抱こうとはしない。
雛菊の気持ちが落ち着いた頃に、より雛菊が幸せになれる相手に嫁がせようとさえしてくる。
ただ彼に愛されたい、ずっと一緒にいたい――そう願う雛菊は、渋る館花に夜伽をねだるが……。