表題作百日の騎士
- 攻ランスロット
- 28歳,円卓の騎士を名乗る男
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- 受安城寿音
- 22歳,服飾史を学ぶ大学生
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あらすじ
イギリスを旅行中の寿音の前に、突然西洋の甲胄を身に纏った大男が現れる。彼は、円卓の騎士・ランスロットだと名乗るが…!?
英国に住む日英ハーフの大学生・寿音は、ストーン・ヘンジをバイクで旅行中、突然の爆風と共に現れた西洋甲冑を着た大男と出会う。言葉も通じず、周りの状況すべてに驚きを露わにするその男を見捨てられずに、素性の知れないその男を家に連れ帰った寿音。身振り手振りと、わずかばかり聞き取れる彼のラテン語らしき言葉から分かったのは、ランスロットという名前と、彼が円卓の騎士の一人で魔術師により異世界に飛ばされてしまったという内容だった。百日経てば元の世界に帰れるという彼の言い分に、半信半疑ながらも一緒に過ごすうち、紳士的な彼の内面に寿音は徐々に惹かれていく。いつか別れがくると知りながらも、その気持ちは止められず―。