表題作初恋の諸症状
- 攻久我政木
- 中途採用のMR,秋人の初恋の人
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- 受浅野秋人
- 製薬会社の研究所職員
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あらすじ
初恋の久我に十年ぶりに再会した秋人。
破れた恋心がちっとも完治していないことを実感してしまい……。
久我の側にいると気分が高揚し、離れると落胆するのは躁鬱。胸が苦しくなるのは狭心症――。
原因不明の病の正体が「そういう意味」での恋だと気づいた中学卒業間際、久我はすでに皆の人気者だった。
一世一代の覚悟を決めて書いたラブレターは想い人に渡ることなく、初恋をこじらせたまま製薬会社の研究職に就いている秋人。
連絡を断って十年。その久我がなんの前触れもなくMRとして転職してきて、「お前俺のこと好きだろ?」って――!?