表題作飛ぶ男
- 攻加賀見/松浦
- 会社の後輩/13年来の付合い
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- 受不破晴彦
- 29才、銀行系総合研究所
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あらすじ
高校生の尾崎千尋は、陸上部の部室にあった走り高跳びの選手の写真をこっそり持ち帰る。
しなやかな肢体でバーを飛び越えている写真の中の男に、千尋はいつしか強い憧憬を抱くようになっていたのだ。
千尋はアルバイト先のオフィスビルで、写真の“飛ぶ男”、先輩に当たる不破春彦を発見する。
千尋は不破と同僚の加賀見と親しくなるが、不破は他人には言えない秘密を抱えて生きていた。
自分のセクシャリティに悩み、戸惑いながらも愛を模索する彼らの姿を新進気鋭の作家が描く。