表題作奪う男
- 攻本多薫
- 奪われっぱなしの男
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- 受樋口ハジメ
- 元後輩でMIT出身のエリート
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あらすじ
「またアイツがやってきやがった。俺を打ち負かすために・・・」高校大学の同級生・樋口ハジメが自分の部に配属されてきた時、営業マン・本多カオルは俄然ブルーになった。思えば昔からオレはアイツに何でも奪われっぱなし・・・バスケ部ではレギュラーも部長の座もとられ、つきあってた彼女もいつの間にかアイツのもの・・・その上今度は、せっかくつかんだ主任の立場まで脅かそうってハラなのか・・・!?戦々恐々たる本多だったが、思いもよらぬ樋口の自分への想いを知るに及び、無意識のうちにずっと抑えつけてきた己の激情の熱さに気付くのだったーー。