表題作恋情の音色 大正純愛浪漫譚
- 攻三上司朗
- 日本画家志望で画家川端楳嶺の内弟子
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- 受薫
- 川端の甥で養子で愛人
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あらすじ
文明開化以降、急速に西欧化が進んだ帝都・東京は大正文化花盛りのころ。
日本画家を志す青年、三上司朗は画壇の重鎮、川端楳嶺の内弟子となるため上京した。
川端の屋敷で三上はバイオリンを奏でる、深窓の麗人を目にする。
リボンと袴姿を見て三上が令嬢と間違えたのは、川端の甥、薫だった。
身分違いの恋と醜聞の果て、薫の両親は早くに亡くなり、残された薫は川端に引き取られ、養子として暮らしていた。
ふたつの孤独な魂が出会ったとき、甘く切ない運命の恋は始まった。