表題作琴歌奇談
- 攻天本森
- 推理小説家兼術師
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- 受琴平敏生
- 天本の助手で精霊の血を引く少年
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あらすじ
心の絆よ、響け。かの人の標(しるべ)となるように。闇を切り裂くネオ・オカルト・ノヴェル!旅行から戻った敏生(としき)を待っていたものは、思いもかけない事態だった。必死の闘いが始まる!――ほんの1泊の小旅行だった。絵の師匠と、ちょっと出雲(いずも)に出かけただけだったのだ。今夜はもう天本(あまもと)に会える。1晩離れていただけで恋しくてたまらない天本に、今夜は会える。そう信じて疑わなかった。ところが――敏生が戻ってみると、我が家は無人だった。その異様な雰囲気に敏生は戦慄した。式神の気配すら感じられない。天本は、いったいどこに消えてしまったのか。愛しい人を捜して、敏生の戦いが始まる!