表題作尋牛奇談
- 攻天本森
- 推理小説家兼術師
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- 受琴平敏生
- 天本の助手で精霊の血を引く少年
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あらすじ
過去へ――真の自分へ闇を切り裂くネオ・オカルト・ノヴェル!初夏のある日、天本が見つけたひとつの品物。苦難と巡礼の旅がいま、始まろうとしていた……。――初夏の一日、自宅の広い物置で、天本森は悪戦苦闘していた。尤も、闘っていた相手は、妖魔ではない。「読者クイズにするんです、お願いします~」と編集者に泣かれ、高校時代の写真を捜していたのだ。捜せば、龍村が強引に撮った遠足かなにかの写真があるはずだった。だが、「これは……」ぎょっとして、手を止めた。見つかったのは、あまりにも思いがけない品物だった……。